高速道路の長距離運転中に突然襲ってきた睡魔

数年前南アフリカに住んでいたときの経験です。電車やバスなどの公共交通機関は、至る所で利用できないので、街から町への移動は自家用車を使う人がほとんどです。広大な土地では、車で7時間の移動はよくあること、5時間も運転していると眠気に襲われることもありました。

ある日、高速道路で運転中のときです。町をぬけると家もなく同じような畑や草原が続き、道もまっすぐです。ひたすら単調な風景は眠気を誘い、音楽を聞くだけでは睡魔を振り払うことができせん。大声で歌ったり、助手席の友人と話をしても、一時的に気がまぎれますが、すぐに眠くなります。

一瞬寝入ってしまい、慌てました。そんな時に、サービスアリアの標識が目に飛び込んできました。店でカフェイン入り眠気覚まし用のガムを購入。数回口噛んでいると、頭がスッキリしました。

しかし、身体は正直で、カフェインは一時しのぎ、効果は長く続きません。また睡魔が襲ってきました。しかたなく車を道路脇に止めて横になりました。10分くらい眠っていたでしょうか。ウインドウをたたく音がします。目覚めると警察が窓越しに「高速道路で居眠りは交通違反だ」と言っています。道路から少しはずれた場所だと抗議しましたが、受け入れてもらえませんでした。罰金のかわりに交渉してポケットマネーを渡したら、あっさり許してくれました。後から考えてみると、単に小遣い欲しさでいちゃもんをつけられたのかとも思います。

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